眼内炎治療の薬剤調整

≪準備≫ 塩酸バンコマイシン 1V モダシン®   1V 生理食塩水 50ml  2V BSS 500ml

≪調整方法≫ 1.バンコマイシン・モダシンをそれぞれ生食5mlで溶解(原液)。

2.それぞれを、残りの生食45mlで希釈(10倍希釈液)。

3.10倍希釈液1mlそれぞれをBSS500mlに溶解(還流液。)

10倍希釈液 そのままで点眼液、結膜注射液、硝子体内注射液に使用。    (硝子体注射の場合は0.1ml、結膜注射は0.5ml)

≪濃度≫    10倍希釈=1.0mg/0.1ml    還流液=バンコマイシンは10mg/500ml        モダシンは20mg/500ml

≪注意≫  必ず前房水や硝子体液採取を行い、培養検査をする。  眼内炎を疑ったら直ちに採取し、続いて治療にとりかかる。 (参考:COI2008/6)

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