頸椎症の方への注意点
首の骨(頸椎)が悪い人には、肩こり、頭痛、手のしびれ、手の力の低下などさまざまな症状が出てきます。
首の骨が悪いと言われた人は、今より症状を悪くしないために、日常生活で次のような点に注意して下さい。
◇一般的な注意点
・首が曲がったり、後ろに反れたりすると、首に無理な負担がかかります
・天井を見上げる動作、うつむいて地面を見つめる動作、首をかしげたり、ひねったりする動作は、症状を悪くしますので避けましょう
・起きているあいだ、首にはいつも頭の重みがかかっています
・頭の重みを、首の中心で支えられるような、まっすぐした正しい姿勢をたもつよう心がけましょう
・首が疲れてきたときは、寝ころんで首を休めて下さい
◇座るときの注意点
・机やいすの高さに気をつけて下さい
・机は肘が直角に乗るくらい、いすは膝が直角に曲がるくらいのものを使って下さい
・パソコンの画面は少し見下げるくらいの角度に置いて下さい
◇寝るときの注意点
・首と頭をしっかり支えられる、ご自分にあった枕を使いましょう
・とくに高すぎて首が曲がってしまう枕、低すぎて首が反りかえってしまう枕などが首に良くありません
・横向きになったり、うつぶせになったまま寝ると、首が曲がってしまうので、なるべく避けて下さい
◇姿勢
・全身の良い姿勢をたもつことも、首をまっすぐたもつためには、大切です
・腰に負担のかかる動作は、おおかた首にも負担をかけるので気をつけて下さい(腰をかがめるなど)
◇その他
・肩こりなどで、鍼灸、マッサージを受けるときは、首を大きくねじることのないようにくれぐれも注意して下さい
◇首に負担をかける動作の例
草むしり、高い棚にあるものを取る、ゴルフなどの首をよく回すスポーツ、車庫入れ(後ろを向く)、寝ころんだ姿勢で本を読んだりテレビを見たりする、美容院で背もたれを倒す、など