骨髄腫腎

[概念]
腫瘍性形質細胞によって産生された軽鎖が、尿細管から分泌されたTamm-Horsfall蛋白と結合し、尿細管内で凝集し尿細管閉鎖を起こしたもの。

[疫学]
多発性骨髄腫に本症を合併する頻度は5~10%。

[症状]
尿量減少、腎不全症状が主体。

[検査]
Bence Jones蛋白の検出。

[治療]
多発性骨髄腫の治療が基本となる。
その他、Bence Jones蛋白の尿細管毒性軽減を目的とした尿のアルカリ化、輸液・利尿薬による尿量増加など。

注目の記事

遺伝子発現データーベース

概要 各種組織、細胞での遺伝子発現をデーターベース化したもの。 ポストゲノミック時代の手法としてまず注目されているのはこうした遺伝子発現解析であり、近年DNAアレイなどの手法が考案され、組織や細胞で …続きを読む…