先天性心疾患

先天的に心奇形の見られるもの。疫学的には、VSDが最多である。

循環動態で分類すると、①左→右shunt形成するもの、②右→左shuntを形成するもの、③血管の接続が正しくないもの、④その他、に分けられる。

    左→右shuntを呈する疾患

心房中隔欠損症(atrial septum defect: VSD)、心室中隔欠損症(ventricular septum defect: VSD)、動脈管開存症(patent ductus arteriosus: PDA)、心内膜床欠損症(endocardial cushion defect: ECD)があげられる。

    右→左shuntを呈する疾患

ファロー四徴症(tetratology of Fa*: TOF)、三尖弁閉鎖症( : TA)

    血管の接続が正しくないもの

完全大動脈転位症(total g: TGA)、総肺静脈還流異常症(:TAPVR)

    その他

大動脈(: CoA)、肺動脈狭窄症(pulmonary stenosis: PS)

 

BAS(balloon )の適応となるもの

TAPVRTGATAPATOF

☆動脈管を開存させておくもの

・右心系に狭窄のみられる、TAPATOF

→これらでは肺血流増加させるためBalalock-Tausing手術を行う。

・左心系から血流がでないもの、左心低形成症候群、CoA

TGA

なお、プロスタグランジンE2投与により、動脈管は開存する。

☆生下時より心不全を呈するもの

TATGATAPVR

注目の記事

心室中隔欠損症(ventricular septal defect: VSD)

≪疫学・概念≫ 先天性心疾患は出生児の1%ほどが合併する。心室中隔欠損とは心室中隔に欠損校が存在する奇形である。心室中隔は漏斗部中隔、膜様部中隔、肉柱性中隔、流入路中隔の4部分に分けられ、これらの中 …続きを読む…