精巣腫瘍

精巣に生じる腫瘍で、胚細胞腫瘍が大半を占める。胚細胞腫瘍は組織学的に、セミノーマと非セミノーマに分類される。

疫学:若年男性に好発

症状:無痛性陰嚢腫大を訴えることが多い。徐々に増大し、透光性はない。

検査:血液検査にて、AFP、hCG、LDHなどの腫瘍マーカーの上昇が見られる。
   超音波検査にて、陰嚢ないに低エコーの腫瘤を認める。

治療:高位精巣摘除術を行い、組織学的に診断を確定する。高位精巣摘除術は転移があっても行う。
   高位精巣摘除術後は組織学的分類や病期分類に従って治療を行う。
   1、セミノーマにたいしては放射線治療、化学治療
   2、非セミノーマに対しては、化学療法、後腹膜リンパ節廓清。
   3、遠隔転移のある例に対しては、セミノーマ、非セミノーマともに化学療法が第一選択

注目の記事

白内障

病態 白内障とは、眼球内の水晶体が混濁する疾患です。水晶体混濁の増加は水晶体内のαクリスタリン蛋白変性に伴う不溶性蛋白増加が指摘されています。白内障で最も多いのは加齢に伴う老人性白内障です。年代 …続きを読む…