自然気胸
≪病態≫
肺胸膜と壁側胸膜の間に空気が貯留した状態のうち、外傷や医原性などの外因なく起こったもの。
基礎疾患のない突発性と、何らかの疾患に起因する続発性とがある。
突発性気胸は、ほとんどがブレブの破裂に起因するものであり、20歳前後の細身体型の男性に好発する。
続発性気胸は慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺癌、肺結核などにより、胸膜に生じた炎症の修復過程で、胸膜に弱い部分が破れて気胸を起こす。
また、気胸のうち、破れた穴が弁のようになり、胸腔内に空気が蓄積し続けるもの(チェックバルブ現象)を緊張性気胸と呼ぶ。緊張性気胸ではガスが患側肺のみならず、縦隔を健側に偏位させ、肺静脈を圧迫することにより、急性心不全を引き起こすことがあ。
≪症状≫
突然の胸痛と呼吸困難、乾性咳嗽がみられる。
≪治療≫
軽症例では安静にて自然回復。20%以上の肺虚脱が見られる場合は胸腔ドレナージや胸腔穿刺にて脱気を行う。
緊張性気胸に対しては、PEEPは禁忌である。
肺胸膜と壁側胸膜の間に空気が貯留した状態のうち、外傷や医原性などの外因なく起こったもの。
基礎疾患のない突発性と、何らかの疾患に起因する続発性とがある。
突発性気胸は、ほとんどがブレブの破裂に起因するものであり、20歳前後の細身体型の男性に好発する。
続発性気胸は慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺癌、肺結核などにより、胸膜に生じた炎症の修復過程で、胸膜に弱い部分が破れて気胸を起こす。
また、気胸のうち、破れた穴が弁のようになり、胸腔内に空気が蓄積し続けるもの(チェックバルブ現象)を緊張性気胸と呼ぶ。緊張性気胸ではガスが患側肺のみならず、縦隔を健側に偏位させ、肺静脈を圧迫することにより、急性心不全を引き起こすことがあ。
≪症状≫
突然の胸痛と呼吸困難、乾性咳嗽がみられる。
≪治療≫
軽症例では安静にて自然回復。20%以上の肺虚脱が見られる場合は胸腔ドレナージや胸腔穿刺にて脱気を行う。
緊張性気胸に対しては、PEEPは禁忌である。