視神経炎

視神経そのものの炎症、脱髄、血管障害、変性である。
視神経乳頭に近い部位に生じる乳頭炎と、それより中枢で生じる球後視神経炎に分けられる。
原因として、多発性硬化症などの脱髄疾患、薬物(エタンブトール、メチルアルコールなど)、感染症疾患、炎症性疾患、代謝疾患などがあり原因不明の特発性も少なくない。

症状

  • 急激な視力低下、眼球運動時痛をきたす(多くは片側性)。
  • 色覚異常がみられる。赤色に次いで緑色の色覚が低下する。

検査


  • 視野検査、眼底検査が必要となる。
  • 視野検査で、中心暗点および中心暗点とMariotte盲点が連続するラケット状暗点(石津暗点)を呈する。
  • 眼底検査にて、乳頭炎ではうっ血乳頭と同様の所見(軽度)がみられるが、球後視神経炎では特に異常はみられない(ただし、持続すると視神経の慢性萎縮により乳頭蒼白をきたす)。

治療


  • 基礎疾患の治療を行う。特発性は自然治癒するものが多いが、重症例はステロイドパルス療法を行う。
  • 薬物性の場合は原因薬物を中止する。

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