くも膜下出血(SAH; subarachnoid hemorrage)
≪病態≫
脳動脈瘤の破裂や脳動脈奇形の破裂、外傷により、くも膜下腔に出血した状態。
≪症状≫
突然の激しい頭痛(「人生最悪」と形容されやすい)
意識障害、嘔吐(頭蓋内圧亢進)
≪検査≫
脳CTにて、脳底(鞍上槽)にダヴィデの星、Sylbius裂の出血を認める。
Four vessel studyを行い、出血部位、脳動脈瘤の部位を特定する。
腰椎穿刺はCTにて検出できないような、くも膜下出血の有無を確認する。なお、CTにて脳圧亢進所見が認められる場合は、脳ヘルニアを
≪治療≫
適度な降圧治療
動脈瘤クリッピング
≪経過≫
脳動脈瘤の破裂の場合は24時間以内に再出血、1週間後頃に脳血管攣縮、数か月後に正常圧水頭症の合併がみられる。