リーデル甲状腺炎

1896年,Riedelにより慢性硬化性甲状腺炎chronic sclerosing thyroiditisとして報告されたまれな疾患である.報告では橋本病(慢性甲状腺炎*)の1/50の頻度といわれる.病理学的には,小さな濾胞と濾胞細胞が散在し,その周囲が線維化で置きかえられている.線維化は甲状腺を気管や周囲の筋肉にしっかりと結合する.圧迫感から呼吸や嚥下障害,嗄声の症状を引き起こす.甲状腺腫は正常または腫大しているが硬く触知される.症状が重いときには手術摘除をする.橋本病との関係はいまだ明らかでない(Bernhard Moritz Carl Ludwig Riedelはドイツの外科医,1846-1916)

注目の記事

網膜色素上皮

網膜色素上皮;retinal pigment epithelium: RPE: 色素上皮 視細胞のメンテナンスに重要な細胞で、いわゆるブルフ膜を基底膜とする単層の立方上皮細胞であり、相互間はtight …続きを読む…