壊死性筋膜炎
≪病態≫
A群β溶連菌や黄色ブドウ球菌などの細菌による皮膚深部、筋膜の感染症で、初期には丹毒や蜂巣炎に似るが、次第に広範囲の皮膚に紅斑、腫脹が出現し、急速に水疱や表皮剥離、紫斑、点状出血などの多彩な皮膚症状を認める。
≪治療≫
抗菌薬を投与し、壊死組織のデブリードマンを行う。
≪ガス壊疽≫
主にClostridium perfrings(ウェルシュ菌)による皮下組織、筋肉の感染症。局所の強い痛み、腫脹、全身の敗血症症状をきたし、局所の壊死を引き起こす。ガス産生をするため、皮下握雪感を認めることもある。ウェルシュ菌によるものである場合、創開放して酸素にさらし、デブリードマン、洗浄、抗菌薬投与を行う。