手足口病
手足口病は、夏季に乳幼児に流行し、口腔内、手掌、足底に水疱疹をきたす感染症である。コクサッキーウイルスA群(10型・16型)、エンテロウイルス71型が主な原因ウイルスで、多くは予後良好である。
臨床
- 夏〜秋にかけて、主に4歳以下の乳幼児に好発する。(発症は1歳が最多である)
- 発熱後、口腔粘膜や舌などに、水疱疹・びらん・潰瘍が出現する。その後遅れて、手掌・足底に粟粒大の楕円形の小水疱が出現する。水疱の周囲は発赤を伴うが、瘢痕・色素沈着を残さずに消失する。また、発熱がみられるのは全体の30%ほどであり、発熱しない場合の方が多い。
- 咽頭や便から排出されるウイルスは感染源となる。
合併症
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