流行性耳下腺炎

流行性耳下腺炎とはムンプスウイルスの飛沫または直接接触により、急性耳下腺炎を伴う全身感染を生じる「おたふくかぜ」と言われるものである。

潜伏期間は2週間前後であり、小児では1/3が不顕性感染となるが、成人では顕性になることが多い。耳下腺腫脹が片側から始まり、両側性に進行する。疼痛はあるが、発赤はしない。顎下腺腫脹をきたすこともまれではない。腫脹は710日間持続することも多いが、腫脹が消退するまでは感染力を持つため、園児・児童・学生は学校保健安全法により出席が停止される。流行性耳下腺炎は様々な合併症を引き起こす。最も多いのが無菌性髄膜炎で約10%である。小児の無菌性髄膜炎の原因としてエンテロウイルスと並んで多い。農園をきたすと死亡することもあるので危険である。また、第二次性徴以降の女性に卵巣炎が見られることがあるが、不妊の原因とはならない。第二次性徴以降の男性の場合、約30%に精巣炎が見られる。通常片側性で疼痛は強いが、不妊の原因にはならないことが多い。また、まれではあるが感音性難聴や膵炎を合併することがある。ほとんどの合併症が予後良好であるが無菌性髄膜炎には注意が必要である。

治療は対象療法のみである。予防接種は生ワクチンを用いて行う。

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