Reiter_症候群
Reiter症候群(ライター症候群)
・尿道炎、関節炎、結膜炎または前部ぶどう膜炎を三主徴とする、若年男性に多い疾患。 欧米には多いが、日本には全科あわせて100例ほどしか報告されていない、まれな疾 患。
HAA-B21との関連がある。クラミジア感染が契機となる。
≪診断基準≫
大症状のうち3つあれば完全型とする。
(大症状)
1.多発性関節炎
2.結膜炎、虹彩炎
3.尿道炎
4.連環状亀頭炎、脂漏性角化症
(小症状)
足底腱膜炎 アキレス腱炎 脊椎炎 角膜円 膀胱炎 前立腺炎 口内炎 乾癬様発疹 爪変形 胃腸症状
≪病因≫ HLA-B27と交叉反応を示す外来抗原に感染し、HLA-B27が発現する。
≪検査≫ 1.血液検査 2.関節、脊椎X線検査 3.尿、便培養 4.消化管検査 5.心電図、胸部X線、心臓エコー 6.眼科検査
≪眼科治療≫
1.軽傷の場合はステロイド点眼のみ
2.虹彩炎がつよければ、散瞳薬
3.重症の場合は、ステロイド結膜注射 ステロイド内服など
他の科の治療もあわせて行うことが多いので重複しないよう注意する。