無トランスフェリン血症(atransferrinemia)

《概念》
先天的にトランスフェリンが著しく少ないため、鉄が各臓器に沈着しやすい。常染色体劣性遺伝。
《病態》
トランスフェリンの欠如により、鉄は網内系細胞に取り込まれ、Hb合成に利用されなくなる。血清鉄・鉄結合能は低下。
《症状》
低色素性貧血、肝脾腫(鉄の沈着による)
《治療》
トランスフェリンor正常ヒト血漿静注(補充療法)
《予後》
早期から補充療法を行えば予後良好
放置するとヘモクロマトーシスを起こし予後不良

注目の記事

白内障

病態 白内障とは、眼球内の水晶体が混濁する疾患です。水晶体混濁の増加は水晶体内のαクリスタリン蛋白変性に伴う不溶性蛋白増加が指摘されています。白内障で最も多いのは加齢に伴う老人性白内障です。年代 …続きを読む…