睡眠不足と肥満
2008年3月12日、「睡眠が5時間未満の場合、肥満になりやすい。」という研究結果が、日本大学の兼板佳孝氏(公衆衛生学)によって発表された。男性の職場健康診断のデータ12,000人分を解析したもので、1999年に肥満と高血糖を認めない受診者が、2006年に発症しているかどうかを検証したところ、両年とも睡眠時間が5時間未満だった人は5時間以上だった人よりも肥満発症リスクが1.36倍に、高血糖発症のリスクが1.27倍になっていた。睡眠が不足すると食欲抑制ホルモンの分泌が減少し、食欲増進ホルモンの分泌が亢進することが、メカニズムとして考えられている。