虚血性腎症
片側または両側の腎動脈の狭窄により腎臓が虚血となり、進行性の腎機能障害をきたす病態である。
臨床
- 粥状硬化が全身に見られることが多く、これによる腎動脈狭窄によって腎虚血をきたす。
- 腎血管性高血圧(RVHT)と同様に腎動脈狭窄が原因となるため、共通する所見・症状がある。
- 50歳以上に多い。
- 進行性の腎機能低下(血清Cr↑など)がみられる。
- 自覚症状や尿所見に乏しい(軽度蛋白尿がみられることもある)。
- 腹部血管雑音や血漿レニン活性(PRA) ↑などがみられる。
- コントロール困難な高血圧がみられることがある。
診断
腎血流ドプラ検査、CTA、MRA、腎動脈造影などで腎動脈狭窄を確認する。