貝原 益軒
かいばら えきけん(1630-1714)
江戸時代の儒学者。福岡藩に生まれ、京都で朱子学を学ぶ。帰藩後朝鮮通信使との折衝を担当した。幼少のころから読書家で博識であったが、書物だけにとらわれず自らの見聞によってその真偽を確かめると言う実証主義的な精神を備えていた。また広い社会貢献性を目指し、著書の多くは平易な文体で多くの一般人にも理解ができるように書かれている。70歳で官職を退き、著述業に専念し、多くの著書を残した。代表作は医学書の養生訓、道徳書の五常訓、思想書の大擬録、紀行文の和州巡覧記。