過敏性肺臓炎

〔概念〕
さまざまな抗原(真菌、化学物質など)を繰り返し吸入し、Ⅲ型お日慢性よびⅣ型アレルギー反応が生じることにより引き起こされる肺炎。
日本ではTrichosporon asahiiおよびmucoidesによる夏型過敏性肺炎が過半数を占める。
〔症状〕
病態としては間質性肺炎の病態をとり、咳・呼吸困難・発熱を呈する。環境を変えただけで数日中に軽快するのが特徴である。
〔診断〕
Trichosporon asahiiおよびmucoidesに対する特異抗体陽性(沈降抗体)を確認することが診断上有用。また環境曝露を行って、前後で検査値を比較することも重要である。
血液検査:ESR↑、WBC↑、CRP(+)、ACE↑、γ-グロブリン↑、IgE・好酸球は正常。
胸部Xp:両肺に1~5mmの粒状陰影。
肺機能検査:拘束性障害の所見。
気管支肺胞洗浄(BAL)で著名なTリンパ球上昇が認められる。
〔治療〕
抗原からの隔離。重症例に対してはステロイド治療を行う。

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