Bornholm 病(流行性筋痛症)

コクサッキーB群ウイルスによって起こる疾患で,小児に多い.かぜ様の症状で始まるが,発熱と激しい発作性の胸筋痛が起こる.また,前腹壁筋の疼痛をも伴うこともしばしばである.体動,咳嗽,呼吸などによって筋肉痛は増強される.肩,頚,肩甲部に疼痛が放散することがある.筋の圧痛は著明ではないが,同部の皮膚の知覚過敏や異常知覚をみる場合がある.時に,胸膜炎を伴う場合があり,胸水からコクサッキーウイルスが培養されたことがある.疼痛が激しいので心筋梗塞や急性腹症などとの鑑別をしなければならない.3〜7日で一般には回復するが,再発例もある.病初期には,髄膜炎,心筋炎,あるいは肝炎を合併することがある.また,再発時には,精巣炎を伴うことがある.このウイルスに有効な薬剤はないので,対症療法である.

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熱傷

≪病態≫ 熱の作用で、細胞レベルでたんぱく質が変性することにより生物学的活性が失われ、膜脂質の流動性が高まり、膜内の酵素活性が失われ、細胞機能が障害される。 熱の直接作用により、表皮や真皮に障害が …続きを読む…