アルマアタ宣言

1978年9月6日から12日にかけて現在のカザフスタン共和国・アルマティ(当時は、ソビエト連邦アルマ・アタ)で開催された第一回プライマリ・ヘルス・ケアに関する国際会議で採択された宣言文である。 すべての政府、保健・開発従事者、世界の市民社会が、世界中のすべての人々の健康を守り促進するため、至急のアクションをとる必要性を強調した。本宣言はまた、プライマリ・ヘルス・ケア (PHC) の大切さを明確に示した最初の国際宣言でもある。本宣言以降、PHCアプローチは、「すべての人々に健康を」 (Health For All:HFA) イニシアティブの目標達成の鍵として世界保健機関加盟国に受け入れられてきた。 宣言の記載内容
編会議では、すべての国々、特に開発途上国において、技術協力の精神、新国際経済秩序との調和のもとで、PHCを発展させ、実践するために国家的、国際的に緊急かつ効果的なアクションをとる必要性が訴えられた。その上で、WHO、UNICEF、その他の国際機関、二国間・多国間の援助機関、非政府組織、財団、すべての保健ワーカー、そしてすべての国際社会が、特に開発途上国の国家的および国際的なPHCへのコミットメントをサポートし、PHCへの技術・財政的支援の増加に道を開くことを要請し、以上のすべての事項について、本宣言の精神と内容に従って協調的にPHCの導入、発展、維持することを呼びかけられた。本宣言は10の項目を持ち、WHO加盟国に対して法的拘束力をもたないものである。

注目の記事

幽門側胃切除術

幽門側胃切除術の適応は術前診断でN0(リンパ節転移なし)のStageⅠAで胃の中部(M)下部(L)に存在する胃癌が適応となる。正中切開にて上腹部開腹し、転移の有無を確認するため、膀胱直腸窩、左横隔膜下 …続きを読む…