サイロキシン

サイロキシンは甲状腺ホルモンの一種であり、甲状腺濾胞内においてサイログロブリンとヨードから合成される。甲状腺外におけるサイロキシンのうち遊離しているのはわずか0.01%で、残りは全てアルブミンなどのタンパク質と結合して存在しているが、細胞内に入ることができるのは遊離サイロキシンだけである。

体内におけるサイロキシンの半減期は8日間であり、成人の一日サイロキシン産生量は80μgである。
サイロキシンの標的臓器は全身の細胞であり、代謝促進の働きをする。
トリヨードサイロニンと比べて存在量は多いが薬理作用は弱い。

注目の記事

熱傷

≪病態≫ 熱の作用で、細胞レベルでたんぱく質が変性することにより生物学的活性が失われ、膜脂質の流動性が高まり、膜内の酵素活性が失われ、細胞機能が障害される。 熱の直接作用により、表皮や真皮に障害が …続きを読む…