ツベルクリン反応
結核感染の確率の評価や治療適応を判断するための補助診断として用いる。Ⅳ型アレルギー反応を利用する。方法は、0.5μg/mLの精製ツベルクリン液0.1mLを前腕中央に皮内注射する。発赤による判定方式では注射後48時間、硬結による判定方法では注射後72時間後に結果判定を行う。5歳以下の小児ではQFT検査よりも優先される。
従来、日本においては発赤が優先的な指標として扱われてきたが、国際的な基準に合わせるために、暫定的に発赤または硬結のいずれか一方による判定を行う。日本では、ツ反陽性が結核感染によるものか、BCG接種の既往によるものかどうかの鑑別が非常に困難である。
<コッホ現象>
BCG接種後、10日以内の早期に接種部に炎症が起こった場合、結核の既感染が疑われる。この場合、速やかにツ反検査を行う。