ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群は高度の蛋白尿を基本的な病態とし、浮腫、低蛋白血症、高コレステロール血症を呈する疾患群の総称である。

診断基準として、

  1. 蛋白尿が3.5g/日以上が持続すること(随時尿において尿蛋白/尿クレアチニン比が3.5g/gCr以上の場合もこれに準ずる)

  2. 低アルブミン血症(血清アルブミン値3.0g/dl以下、血清総蛋白量6.0g/dl以下)

  3. 浮腫、

  4. 脂質異常症(LDLコレステロール血症)

のうち、①、②の両所見を認めることが必須で、③は必須ではないが重要な所見である。

主な疾患としては、一次性のものが微少変化型ネフローゼ症候群(MCNS)、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)、膜性腎症(MN)があり、二次性のものではループス腎炎、とぬにょう病性腎症、アミロイド腎症が代表的である。

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