全色盲
錐体機能が著しく障害されるが、杆体機能は正常に保たれる。
杆体1色型色覚、錐体機能不全症という。
錐体機能の程度により、完全型と不全型に分類される。
≪遺伝≫
常染色体劣性遺伝。
≪症状≫
低視力、眼振、色覚異常、羞明。
完全型では視力は0.1以下で、scotopic軸を伴った強い色覚異常。
不全型では
視力は0.3~0.7。色覚異常も軽度。
≪所見≫
中心窩の反射が減弱する程度のものから、明らかな委縮をしめすものまで様々。
≪検査≫
視野 中心部の感度低下。
ERG 杆体応答は正常だが、錐体応答、フリッカーERGは著しく減弱。