核黄疸(kernicterus)
新生児溶血性疾患などによって上昇した間接(非抱合型)ビリルビンが大脳基底核などの神経核に沈着し黄染した状態のことであり、種々の中枢神経症状をきたす。発症すると死亡率が高く、生存しても生後1~2か月で錐体外路症状が出現し、後遺症を残すため、早期発見、早期治療が重要である。
後発は間接ビリルビン高値の新生児である。症状は、まず筋緊張低下、傾眠、哺乳力低下がみられ、その後、後弓反射、けいれん、落陽現象、発熱がみられる。さらに、その後一時無症状になる。が1~2か月後に錐体外路症状が出現する。
治療は高ビリルビン血症の改善を目的として、光線療法、交換輸血を行う。
発症の危険因子(低出生体重児、溶血性疾患、低アルブミン血症、低酸素血症、アシドーシス、感染症など)を避けることも重要。