急性糸球体腎炎

急性糸球体腎炎

1、Point

・ A群レンサ球菌感染後1~2週間潜伏期をおいて発症。
・ 尿沈査に赤血球を認める
・ 血清補体価の低下
・ 高血圧
・ 浮腫の機序(GFR↓、毛細血管の透過性亢進が原因で、低蛋白血症ではない。)

2、病態生理

先行感染→免疫複合体形成→腎糸球体に沈着

炎症が起こっているので、多核白血球がいっぱいいて、肥厚する上に富核

3、検査値

・ 赤血球円柱
・ 血清補体価(C3、C50)低下、C3やIgGが基底膜にそって顆粒状にある。
・ ASO・ASK高値、咽頭培養も可。
・ hump(上皮細胞下に半円状の沈着物。)

4、治療

基本は【安静・保温・食事療法】
薬物療法は【感染・高血圧・合併症】に対して、必要時のみ行う。

5、問題にトライ

問題:16歳の男の子。約二週間前に扁桃炎に罹患し、昨日から顔面の浮腫を自覚して来院した。
尿の色は暗赤色である。この疾患の主徴候とならないのはどれか?
a.体重増加 b.高血圧 c.貧血 d.蛋白尿 e.血尿

Ans. c、貧血

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