うつ病

depression

うつ病精神疾患の気分障害の一種で、心身のエネルギーが低下し心も体も正常に機能しなくなった状態であり、憂うつ感、興味・関心の低下などの主な精神症状と、睡眠障害や食欲低下などの身体症状を特徴とする。脳内神経伝達物質のバランスの乱れが[http://utsu.jp/04.html うつ病の原因]の1つであり、「脳という身体」の疾患であるという考え方もある。

睡眠習慣とうつ病との関係

久留米大学の内村直尚助教授は2007年3月16日に「休日に寝過ぎると不眠やうつになる傾向が強くなる。」との調査結果を発表した。調査は2006年12月に、35~59歳の会社員男女を対象に実施されたもので、男性5420人、女性577人の計5997人(平均年齢44.8歳)から有効回答を得た。平均睡眠時間は、平日が6.1時間、休日が7.3時間。平日と休日の睡眠時間の差が2時間未満の4238人のうち、不眠の自覚がある人は26.4%、うつ症状がある人が4.3%だった。一方、3時間以上(630人)では不眠32.7%、うつ6.8%と、時間差が大きいほど不眠やうつ症状のある人の割合が増えた。また、起床時間の差が大きいほど同様に不眠やうつ傾向が目立った。

 内村氏はこの調査結果から、「良い睡眠を取る秘けつは、毎朝、同じ時間に起きること。平日と休日の睡眠時間の差は、2時間以内に抑えた方が良い。人間の脳は目が覚めてから15~16時間後に眠気を感じるようにできており、休日の起床時間が遅くなるほど、夜寝る時間も遅れてしまう。結果的に睡眠不足の状態で月曜を迎え、体調を崩す人も多い」と話している。

仕事のストレス

仕事上のストレスの上昇とともに、うつ病の割合も上がっている。 LondonのKing's Collegeの研究者たちは1972-1973年生まれの集団を長期追従しており、 2004-2005年の時点で生存している1015名中の972名にインタビューして、 仕事上のストレス(心理的要求,仕事の裁量,サポートの低さ,身体的要求)と、 うつ病・全般性不安障害との関連を検討した。 その結果、過度な作業量・極端に多忙であるなどの高い心理的要求があると、もともと健康であった若者の新たにうつ病・全般性不安障害になるリスクが2倍であることを報告した。

Melchior M et al. Work stress precipitates depression and anxiety in young, working women and men. Psychol Med. 2007 Apr 4;:1-11

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