手塚治虫
手塚治虫
てづかおさむ(1928-1989)
医師・医学博士・漫画家
兵庫県宝塚市に生まれ、大阪府豊中市に育つ。大阪大学医学部を卒業し、専業漫画家になる。1947年に発表した「新宝島」がその後の日本の漫画家の作風に大きな影響を与えた。漫画に物語性を持たせ、また複数の助手に作業分担をさせるプロダクション形式を発明し、また「ブラックジャック」のように医学知識を駆使した作品などは、彼の独創的な発明である。またアニメーションの分野でも「鉄腕アトム」によって日本初のテレビ放送という画期的な事業を創始した。科学・技術・医学・神話・歴史・政治・宗教と漫画の主題の広さにおいて、またその作品の質においても数において類する漫画家は皆無である。漫画の神様とも称されるが、本人は自らをヒューマニストでないと断言している。生涯現役にこだわり、亡くなる直前まで作品を執筆していた。