春季カタル

眼瞼結膜の乳頭増殖、浮腫を生じるⅠ型およびⅣ型アレルギー疾患である。
眼瞼型と眼球型がある。
重症化すると角膜潰瘍がみられる。
アトピー素因をもつ学童期の男児に多く、春や秋に増悪し、冬には寛解する。


臨床


  • 眼の著しい瘙痒感があり、粘稠な眼脂(好酸球多数)がみられる。
  • 角膜障害を伴うと、羞明、異物感、流涙などが出現する。
  • 眼瞼型では、上眼瞼結膜に石垣状の乳頭増殖を認める。
  • 眼球型では、膜輪部に円形の潰瘍や白色のプラークを形成することもある。

治療


  • ステロイド、抗アレルギー薬、免疫抑制剤(タクロリムス)の点眼を行う。

注目の記事

熱傷

≪病態≫ 熱の作用で、細胞レベルでたんぱく質が変性することにより生物学的活性が失われ、膜脂質の流動性が高まり、膜内の酵素活性が失われ、細胞機能が障害される。 熱の直接作用により、表皮や真皮に障害が …続きを読む…