正常圧水頭症(NPH: normal pressure hydrocephalus)

≪病態≫

頭蓋内の脳脊髄液腔は拡大するが、髄液圧は正常~軽度高値のもの。

≪疫学≫

くも膜下出血の合併症(発症後半年程度)

≪症状≫

排尿障害、認知症、歩行障害が三徴である。

治癒する認知症の一つである。

≪検査≫

頭部CT:側脳室の拡大。(髄液吸収障害による)

   脳室周囲低吸収域がみられる。(髄液の大脳白質への滲出)

≪治療≫

脳室-腹腔シャント。

CSF tap test(腰椎穿刺により30mLの髄液排液により症状軽減)なら、手術適応となる。

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