海綿腎(sponge kidney)
〈概念〉
腎錐体部に小嚢胞を多発する先天異常である。
〈症状〉
・ 両側性が多く、30歳代以降で男性に発見されることが多い。
・ 通常は無症状で経過するが、嚢胞内に結石を形成しやすく、感染を合併し、発熱、疝痛、血尿を呈する。
〈検査/診断〉
・ IVPにて、乳頭部に
① 花房状陰影(brushing)
② 多発性結石(腎石灰化症:nephrocalcinosis)
の2つの特徴的所見がみられる。
・ 腎機能は保たれる。
〈治療〉
結石症と感染に対する治療を行う。