海馬の機能

海馬が破壊されると、重篤な順向性健忘症になる。すなわち脳損傷以前の記憶は残っているが、脳損傷以降の記憶が失われる、ただし、失われる記憶は、長期記憶のうち陳述記憶であり、したがって、損傷以降のエピソード記憶と意味記憶が不可能になる。逆に非陳述記憶は可能であり、プライミングや手順記憶、条件付けなどは可能である。また、短期記憶も温存される。
従って、海馬は短期記憶から長期記憶に変換し、固定する役割の一部を担っていると考えられる。

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