滴状角膜

【所見】 デスメ膜から前房側に突出した塊。両眼対称性で、角膜中央後面に金色の微細なくぼみ。 色素沈着を伴うここともある。Beaten metal appearance。

【症状】 無症状。中高年に多い。

【原因】 何らかのストレスをうけた内皮細胞より産生されたコラーゲン様物質が、デスメ膜と内皮細胞の間に蓄積する。

【検査】 スペキュラマイクロスコープでは、dark area。周りの内皮細胞の形状は正常。

【治療】 特になし。 ただし、Fucks角膜内皮ジストロフィーの初期の滴状角膜では進行して内皮機能不全になる。

注目の記事

dermoid cyst(成熟嚢胞性奇形腫)

≪概念≫ dermoid cystは成熟した三胚葉成分から構成される。嚢胞は重曹扁平上皮でできた強靭な嚢胞壁で覆われ、正常卵巣とは明確に区別される。嚢胞の一部は皮脂、毛髪、歯牙、骨、軟骨、神経組織、 …続きを読む…