滴状角膜

【所見】 デスメ膜から前房側に突出した塊。両眼対称性で、角膜中央後面に金色の微細なくぼみ。 色素沈着を伴うここともある。Beaten metal appearance。

【症状】 無症状。中高年に多い。

【原因】 何らかのストレスをうけた内皮細胞より産生されたコラーゲン様物質が、デスメ膜と内皮細胞の間に蓄積する。

【検査】 スペキュラマイクロスコープでは、dark area。周りの内皮細胞の形状は正常。

【治療】 特になし。 ただし、Fucks角膜内皮ジストロフィーの初期の滴状角膜では進行して内皮機能不全になる。

注目の記事

破嚢

後嚢破損 超音波水晶体乳化吸引術が普及した現在、後嚢破損の発生率は施設間、術者間の差はあるが約3%と言われる。逆にどんな名人でも破嚢のリスクはゼロではない。その後の適切な対応によって、術後の視機能は良 …続きを読む…