甲状腺クリーゼ

【病態】
甲状腺中毒症の患者で、感染、外傷、手術の侵襲などを契機として、甲状腺ホルモン過剰となって複数臓器不全に陥ったもの。
【症状】
発熱、頻脈、心不全、振戦、消化器症状(吐き気、下痢、黄疸)、精神症状(不穏、傾眠、せん妄)
【診断】
甲状腺ホルモンの異常高値+臨床症状
【治療】
大量の抗甲状腺薬、β遮断薬、甲状腺皮質ホルモン、対症療法(輸液、冷却、酸素吸入)

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〈概念〉 ・ 腎虚血や、腎毒性物質によって尿細管上皮が壊死性変化を起こした状態。 ・ 急性腎不全の原因として最も多い。 ・ 成因として、血流障害あるいは尿細管上皮に対する直接の障害が考えら …続きを読む…