神経芽腫

≪病態≫
交感神経細胞になるはずだった神経芽細胞が分化過程で腫瘍化した疾患。
好発部位は副腎(60%)。他に、後腹膜、後縦隔、骨盤、頸部の交感神経節に生じる。
生後1歳未満で発症した場合は予後良好であるのに対し、生後1歳以降で発症した場合は予後不良なことが多い。

≪症状≫
腹部腫瘤が見られる。
浸潤傾向の強い腫瘍であるため、辺縁不整の可動性の乏しい硬い充実性腫瘤となる。
骨、骨髄や眼窩への転移が多い。

≪治療≫
完全切除の可能な場合は、切除を行う。
進行例など切除不能な場合は、化学療法などで腫瘍の縮小化を目指し、
縮小後に腫瘍摘出を行う。

注目の記事

急性尿細管壊死(ATN:acute tubular necrosis)

〈概念〉 ・ 腎虚血や、腎毒性物質によって尿細管上皮が壊死性変化を起こした状態。 ・ 急性腎不全の原因として最も多い。 ・ 成因として、血流障害あるいは尿細管上皮に対する直接の障害が考えら …続きを読む…