加齢黄斑変性
AMD: age-related macular degeneration
2006年10月現在、加齢黄斑変性診断基準作成ワーキンググループの案として、加齢黄斑変性の診断基準及び分類について以下のようなひな形が作られている。
50歳以上の症例において、中心窩を中心とする直径3000um以内の領域に以下の病変がみられるもの
前駆病変
軟性ドルーゼン
軟性ドルーゼンは直径63μm以上のものが1個以上みられれば有意とする。
網膜色素異常
網膜色素上皮の色素脱失、色素沈着、色素村、小型の漿液性網膜色素上皮剥離(直径1乳頭未満)をさす。
[[滲出型加齢黄斑変性 ]]
wet type AMD
主要所見 以下の主要所見の少なくとも一つを満たす物を確信例とする。
1、脈絡膜新生血管
2.漿液性網膜色素上皮剥離
3、出血性網膜色素上皮剥離
4、線維性瘢痕
随伴所見 以下の所見を伴うことが多い
1、滲出性変化:網膜下灰白色斑(網膜下フィブリン)、硬性白斑、網膜浮腫、漿液性網膜剥離
2、網膜または網膜下出血
滲出型加齢黄斑変性の特殊型
網膜血管腫状増殖
萎縮型加齢黄斑変性
dry type AMD
明らかな脈絡膜新生血管を伴わない、加齢に伴う色素上皮の萎縮像などを伴う黄斑変性の総称。一昔前からの分類なので、活動性の低いPCVなども含まれていた可能性も考えられる。
除外規定
近視、炎症性疾患、変性疾患、外傷等による病変を除外する。