網膜中心静脈閉塞症

病態

血栓形成により網膜中心静脈が視神経内で閉塞する疾患で、高齢者に多い。動脈硬化、高血圧、糖尿病などの全身疾患、緑内障などの眼疾患の合併率が高い。閉塞は強膜篩状板付近で生じることが多い。

症状

視神経繊維の走行に一致する火炎状網膜出血が特徴的である。

検査

眼底検査、蛍光眼底造影検査(FAG)、光学的干渉断層計(OCT)など

治療

1、前眼部血管新生予防

汎網膜光凝固

2、黄斑浮腫改善目的

トリアムシノロン硝子体投与、トリアムシノロンテノン嚢下投与、硝子体手術。

一部の施設にてt-PA硝子体投与、抗VEGF抗体硝子体投与の有効性について報告されている。

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