脂肪腫

脂肪組織系の良性腫瘍である。
半球状に隆起する柔軟な皮下腫瘤で、緩徐に増生する。

臨床


  • 壮年から老年に好発する。
  • 半球状に隆起する軟らかい皮下腫瘤で、緩徐に增生する。
  • ときに筋層間や筋肉内に生じることがある。

病理


  • 成熟した大型の脂肪細胞が増殖する。
  • 薄い線維性被膜で囲まれ、分葉化されている。

診断


  • 超音波検査所見では、多くは等エコーとなり、腫瘍が線維成分や血管成分を多く含むと高エコーとなる。
  • 周囲に線維性被膜が発達していれば腫瘍を取り囲むように高エコーとなる。
  • 血管脂肪腫との鑑別を要する。
  • 血管脂肪腫の場合、脂肪腫より硬く触れ、圧痛がある。

治療


  • 切除が第一選択である。

経過・予後


  • 大型の病変は完全に切除できない場合がある。

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