脈絡膜悪性黒色腫

成人の代表的原発性眼内悪性腫瘍であるが、日本人の発生頻度は白人に比べると低い。
通常片側性に発症し、発症初期は無症状のことが多い。

症状

症状は腫瘍が生じる部位によって異なるが、腫瘍の周囲に生じた非裂孔原性網膜剥離による視力低下や視野欠損が主である。

検査

眼底検査にて、ドーム状、半球状、茸状に隆起した褐色〜黒褐色の腫瘤と、その周囲の網膜剝離がみられるエコー、CT、MRIでも腫瘤を確認できる。

治療

  • 小さいものでは経過観察またはレーザー光凝固や放射線療法、局所切除術を行う。
  • 大きいものの場合は眼球摘出を行う。

注目の記事

破嚢

後嚢破損 超音波水晶体乳化吸引術が普及した現在、後嚢破損の発生率は施設間、術者間の差はあるが約3%と言われる。逆にどんな名人でも破嚢のリスクはゼロではない。その後の適切な対応によって、術後の視機能は良 …続きを読む…