腎結核

《概念》
肺や他の病巣からの血行性感染による二次的結核で、腎乳頭部の滲出性乾酪性変化で始まり、次第に腎実質を破壊するとともに尿路に波及して、尿管・膀胱に結核性病変をつくる。病変は、管内性に腎盂・尿管・膀胱に散布され、尿路・性器結核となる。
《臨床像》
無症状に経過することが多く、膀胱結核による膀胱炎が初発症状のことが多い。無症候性血尿。一般細菌が検出されない酸性無菌性膿尿、米のとぎ汁様外観が特徴的。
《検査》
PCR法
尿塗抹標本:抗酸菌染色
結核菌培養:小川培地
腹部単純Xr:腎部石灰化像
DIP:虫喰い像、空洞形成etc.

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