軟性線維腫

結合組織系の良性腫瘍である。
アクロコルドンと懸垂性線維腫に分けられる。
表面に皺襞を有する軟らかい常色または褐色小腫瘍で、有茎性であることが多い。

臨床


  • 中高年の頸部、腋窩、前胸部、鼠径部に多発する。
  • 表面に皺襞を有する、軟らかい常色または褐色の結節〜腫瘤で、有茎性であることが多い。
  • 直径1〜数mm程度で多発する、常色〜褐色の有茎性丘疹をアクロコルドンと呼ぶ。
  • 体幹下部に好発する、直径1cmを超える下垂性の腫瘤を懸垂性線維腫と呼ぶ。

病理


  • 表面は乳頭状で、真皮では粗な膠原線維からなる結合組織が増生している。
  • 大きなものでは腫瘍内部に脂肪組織を含む。

診断


  • 脂漏性角化症との鑑別診断を要する。脂漏性角化症の場合、過角化を伴う。
  • 小さいものは臨床的鑑別が困難なこともある

治療


  • 茎の基部を切除する。
  • 小さいものは凍結療法を行う。

経過・予後


  • 良好だが、追発性に経過することも多い。

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