Hodgkinリンパ腫

リンパ系腫瘍の1つであり、Hodgkin細胞、Reed-Sternberg細胞といった特徴的な細胞が出現することから他のリンパ系腫瘍(非Hodgkinリンパ腫)と区別される。頸部、縦隔のリンパ節に好発する。比較的予後良好、白血化する頻度は少ない。5年生存率は70~80%以上であり、非Hodgkinリンパ腫(NHL)より高率である。
①初発症状として、頸部無痛性・可動性・弾性硬・連続進展性のリンパ節腫脹
発熱、体重減少、盗汗
貧血(正球性正色素性)、LDH↑、赤沈更新、CRP↑、好酸球数↑、ツ反陰転化
④リンパ節生検で、Hodgkin細胞(大型・単核で核小体が明瞭)やReed-Sternberg細胞(Hodgkin細胞が大型・多核化したもの、核は鏡像、巨大な核小体)の確認
などの所見がみられたら、Hodgkinリンパ腫と診断する。
※さらに、病変の広がりをみて病期を決めるため、各種画像診断、骨髄穿刺・生検などを行う。

治療
化学療法放射線療法を行う。
赤沈、CRP、Hb、リンパ球数、アルブミンなどが活動性や進行性の指標となる。
1.早期(StageⅠA、ⅡA、巨大腫瘤なし)・・・化学療法区域放射線照射が主体
2.進行期(StageⅠB、ⅡB、Ⅲ、Ⅳ、巨大腫瘤あり)・・・化学療法が主体
※化学療法は多剤併用で行う。
ABVD療法:adriamycin、bleomycin、vinblastin、dacarbazine
 
(参照:クエスチョンバンク)

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