PAM染色
過ヨウ素酸メセナミン銀染色法(Periodic acid-methenamine-silver stain)は、腎糸球体の特殊鍍銀法として、1953年にJones,D,Bによって開発された染色法。
主として、糸球体の基底膜、メサンギウム細胞、細網血管を染めるだけでなく、碑、リンパ節の細網構造、血管壁細胞間物質、間質結合組織の微細な好銀性構築も染色される。
さらに、腎糸球体以外への応用として真菌、細菌、ウイルス粒子やメラニン、ビリルビンに代表される生体内色素や甲状腺コロイド、クロム親和物質などが鍍銀される事が知られ、糸球体基底膜の特殊鍍銀法としての目的だけでなく、多糖体タンパクの特殊染色法として広く用いられている。
Jones原法をHelly液固定組織片に応用した矢島法が広く一般に用いられている。さらにPAM染色は超薄切片を用いた電子顕微鏡的観察も可能。