Ⅳ型アレルギー

Ⅳ型アレルギーは遅延型アレルギーともいわれる。Ⅰ~型が主に液性免疫によるものであるのに対し、Ⅳ型は細胞性免疫によるものである。Ⅳ型アレルギーはT細胞が抗原を記憶する「感作」と、再び侵入した抗原に対してT細胞が反応を起こす「誘発」の2段階に分けられる。誘発の時の反応過程が多いため、症状出現までの時間が長い。病態としては以下のとおりである。

T細胞は感染などにより侵入した抗原と反応し、感作(エフェクターメモリー)T細胞となる。感作T細胞は、再び侵入した抗原と反応し、リンホカインを放出し、局所の細胞性免疫を活性化し炎症を起こさせる。炎症が長期化すると、マクロファージは類上皮細胞へ形態変化する。類上皮細胞が融合したものをLanghans巨細胞といい、主にこの2つにより、肉下種が形成される。この反応を利用したのがツベルクリン反応である。

Ⅳ型アレルギーが関与する疾患としては、アレルギー性接触性皮膚炎、移植片対宿主病(GVHD)結核などがあげられる。

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