脳腫瘍
≪病態≫
脳に腫瘍ができたもの。
≪好発部位≫
大脳半球:神経膠腫、髄膜腫
松果体:胚細胞腫
小脳半球:血管芽腫、星細胞腫
小脳虫部:髄芽腫
小脳橋角部:聴神経鞘腫
第四脳室:上衣腫
脳幹部:神経膠腫
下垂体:下垂体腺腫
鞍上部:頭蓋咽頭腫
≪症状≫
頭蓋内圧亢進による頭痛(morning headache)、嘔吐、うっ血乳頭
大脳半球の病変では片麻痺、痙攣、失語が、トルコ鞍近傍の病変では視野障害が見られることがある。
※Cushing現象
→極度の頭蓋内圧亢進による脳幹虚血により血圧が上昇し、副交感神経刺激により除脈になる。
≪検査≫
造影CTにてring enhancementを認める腫瘍は、転移性脳腫瘍、膠芽腫である。
転移性脳腫瘍は多発する傾向が強く、原発巣の検索が必要となる。
脳転移を起しやすい癌としては肺癌があげられる。
また、腫瘍以外でring enhancementを認めるのは脳膿瘍である。