デキサメサゾン試験

デキサメサゾンとは?
合成ステロイド剤の一種で、強力なグルココルチコイド活性をもつが、代謝されてもコルチゾールのように
17-OHCSとして測定はされない性質をもつ。
負のフィードバックにより副腎からのコルチゾール分泌を抑える。

試験にはLiddle原法と迅速法の二つがある。
デキサメサゾンの副腎からのコルチゾール分泌抑制能を利用し、
クッシング病とそれ以外のクッシング症候群の疾患を鑑別するために用いられる。

Liddle
法はデキサメサゾンを6時間ごとに計八回経口投与し、その間の蓄尿内の
17-OHCSを測定する。
クッシング病の場合は17-OHCSが減少し、それ以外ではそこまでの減少が見られない。

迅速法はクッシング症候群の有無を調べることを目的としており
外来などでよく用いられている。
夜の11時ごろに一回経口投与し、翌日に測定する。
クッシング症候群か否かのスクリーニングとして使われる。

注目の記事

原発性閉塞隅角緑内障

関連ページ 緑内障 Stage分類と診断方法、診断基準、治療方針(試案2005年10月) Stage分類 PACS(primary angle closure suspect):原発閉塞隅角(症) …続きを読む…