上大静脈症候群

≪概念≫
上大静脈の圧迫・閉塞のために静脈還流が障害され、頭頸部や上肢に静脈血のうっ滞による症状を呈する症候群である。
≪病因≫
肺や縦隔の腫瘍or大動脈瘤が原因の8割
≪症状≫
上半身のうっ血症状が著明である。
顔面・頸部・上肢などに限局性の浮腫、頭痛、チアノーゼ
頸静脈や側頭静脈の怒張、起座呼吸、失神発作
≪検査≫
確定診断は造影CTor静脈造影で上大静脈の閉塞と側副血行路としての奇静脈の発達を認めることによる。
≪治療≫
1.原因疾患の治療
2.バイパス手術
⇒人工血管等にて閉塞部をバイパス
3.経皮的血管形成術(PTA)
⇒バイパス拡張やステント留置で、閉塞部を広げる。

注目の記事

色素上皮剥離

pigment epithelial detachment :PED 検査所見 眼底像 色素上皮層の隆起として検眼鏡的に判別できるが、小さいものなどまれにポリープ状脈絡膜血管症 (PCV)のorga …続きを読む…