≪病態≫
大動脈の一部の局所または全周が正常の範囲を超えて(約1.5倍)拡張した状態。
(胸部で3mm、腹部で2.5mm)
≪壁の正常≫
真性:動脈壁3層でできた瘤
仮性:動脈外にできた腔
解離性:中膜が解離することによりできた腔
≪瘤の形態≫
嚢状と紡錘状がある。嚢状のほうが破裂のリスクが高い。
≪手術≫
大動脈瘤は破裂のリスクがあるため、以下の要件を満たす時、手術の適応となる。
・胸部大動脈瘤で6cm以上、腹部大動脈瘤で5cm以上(嚢状の場合、それ以下でも)
・拡大傾向にあるもの。
・高齢や、その他合併症など、手術のリスクが高くないもの。
開胸手術以外に、カテーテルによるステント留置術も行われている。