停留精巣

[概念]
精巣が生理的な下降の途中で停留して陰嚢底部に下りていない状態。

[疫学]
未熟児で30%、成熟児の3%、生後1歳以降は約0.7~1%に認められる。
生後半数以上が自然下降するが、その時期はほとんど3ヶ月以内。

[合併症]
造精機能障害、精巣腫瘍、鼠径ヘルニア

[治療]
生後6ヶ月頃までは自然下降に期待して自然経過を観察。
将来の妊孕性を考慮して1歳前後、遅くとも2歳までに精巣固定術を行う。

注目の記事

熱傷

≪病態≫ 熱の作用で、細胞レベルでたんぱく質が変性することにより生物学的活性が失われ、膜脂質の流動性が高まり、膜内の酵素活性が失われ、細胞機能が障害される。 熱の直接作用により、表皮や真皮に障害が …続きを読む…