収縮性心膜炎(constritive pericarvitis)


心外膜が石灰化することによっておこる。原因としては特発性、ウイルスや結核菌による心膜炎が多い。所見としては拡張障害による頻脈と脈圧低下、右心不全症状、呼吸困難、吸気時増悪(クスマウルサイン、奇脈)と心タンポナーデと同じである。聴診では石灰化した心膜が心臓にぶつかる心膜ノック音が聴取される。X線では心膜石灰化が認められ、右室圧曲線ではdipplateau patternを認める。治療としては心膜の石灰化している部分を外科的に切開する。



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≪疫学・概念≫ 先天性心疾患は出生児の1%ほどが合併する。心室中隔欠損とは心室中隔に欠損校が存在する奇形である。心室中隔は漏斗部中隔、膜様部中隔、肉柱性中隔、流入路中隔の4部分に分けられ、これらの中 …続きを読む…